イノベーションガレージについて

本学の研究成果を社会実装するために行う活動に使用することができるスペースとして、ディープテック産業開発機構が管理・運営しています。小金井キャンパス3号館の3階は研究成果の社会実装を目指すPoC教員に研究スペースとして利用されています。PoC教員として指定を受けた教員は現在まで農学部・工学部あわせて7名となり、それぞれの研究活動を社会実装へ近づける研究活動を積極的に進めています。3年間のPoC教員指定期間においては、各PoC教員の活動を後押しするための事務的なサポートも行っています。PoC教員同士が事業化に向けた研究やそのための取り組みについて意見交換できる場づくり、情報発信できるイベント等実施を通じて、ソフト面でも研究活動を支えています。本学の研究成果を社会実装するために行う活動に使用することができるスペースとして、ディープテック産業開発機構が管理・運営する施設です。

イノベーションガレージ部門長から

ディープテック産業開発機構の大きな役割の一つが,大学発技術の社会実装です。学生の技術開発支援をするのがテックガレージであり,教員の社会実装支援を使命としているのが,このイノベーションガレージです。
イノベーションガレージでは,社会実装に適した技術を持っていたり,社会実装に強い興味を持っている教員をPoC教員として指定し,様々な支援を実施しています。具体的には,専門家による社会実装の方向性や起業に向けたアドバイスや,PoC(Proof of Concept = 概念実証)を行うための研究スペースの提供,さらには投資家等とのネットワークづくりなど,これまでより一歩踏み込んだ支援を行っています。
個人的な経験を申し上げると,私は基礎研究をして論文を書くことが大学研究者の役割だとずっと思っていましたが,実は研究の出口として社会実装を目指すことで,論文を書くだけでは見えてこなかった基礎研究の課題が色々見えてきました。それらを解決することで研究の幅が拡がりましたし,さらなる社会実装の方向性も見えてきました。教員の皆さんには,ぜひ社会実装も研究の出口として考慮していただき、本部門が先生方の研究の幅を広げるきっかけとなれば幸いです。                        

イノベーションガレージ部門長 

田中 聡久